
竹炭作りという焼き芋イベント
竹炭と焼き芋
今季2025年から竹炭を活用した肥料作りも行う。
昨年の収穫祭で活用した「ハザ掛けの竹」を燃やし、それを炭にして田んぼに還元するのである。
竹を燃やすのは人生で初めての経験であり、木を燃やすよりも燃焼が早いことや、竹の内部の空洞が原因で、まるでポン菓子ができた音のような「破裂音が響く」ことは興味深い現象だ。
更に竹が炭になる過程で見られる、パリパリと割れていく多孔質な構造は、微生物の住処や餌になっていくものであり、竹燃やしと合わせて行う、焼き芋も竹炭作りの恩恵として味わう。

地球の循環
ちなみに、前髪や眉毛が焦げるハプニングもありながらも、 毎年のハザ掛け用のためだけに竹を切るのではなく、ハザ掛けで活用した竹を燃やし、土の栄養素として再利用するという循環のプロセスを通じて、地球の循環を肌で感じる貴重な体験である。
竹の自生力は半端ないために、竹を抑制としても有効であり、更にハザ掛けにも活用して、最後は炭にして土の栄養にする。このような自然の循環(木→火→土)こそ「地球との共生」を味わえる出来事なのだ。
ただ単にハザ掛け用の竹を作るのではなく、肥料として再利用するという循環のプロセスを味わい、地球循環の一端を体感することのできる竹炭作りであり、焼き芋イベントである。

実践型焼き芋(と火遊び)が失われつつある
また、参加していただいた方々と焼き芋イベントを通じて、参加者の子供たちを見て、男性と女性の動きや活動における違いや現代社会における焼き芋を行う環境、さらには火を使った遊びへの多くの制限があることを知る機会である。
現代においては、火を使う行為が近隣住民の通報を招き、警察や消防隊が駆けつけることもある。
また、餅つきにおいても米を蒸す際の湯気が理由で通報される事例があるなど、日本古来の良き文化が、次第に失われつつある現状を耳にしたのである。
元来、近隣住民を含めて皆で餅つきを楽しみ、秋になれば焼き芋を囲むといった活動が日本の良さであったと考え、多くの体験を通じて人生を形成してきた時代から、体験もデジタル空間へと移行しているのだと、焼き芋を通じて感じる日である。
(出来立ての焼き芋は、ホクホクでたまらなく美味しいのに笑)

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